ムシの話

アリ

ヒメアリ

 アリ(蟻、螘)は、ハチ目ハチ亜目有剣ハチ下目アリ上科アリ科に属する昆虫の総称である。アリの中には毒を持っている種類がいますが、ヒメアリは毒を持っているわけではありません。 外見の特徴としては、ヒメアリは金色の体表と、大きくて黒い腹部を持っています。この黒い腹部は体全体に対してかなり不釣り合いです。 また、雑食性であり、その中でも特に糖分を好むため、ヒメアリは花の蜜などにもよく集まるアリです。屋外では、石の下や植物の隙間などに生息しています。しかし、場所を問わず隙間に巣をつくってしまうため、家の中まで入ってくることがあります。暖かい場所を好むこともあり、特に冬の寒い日に暖房器具などを使っている部屋に侵入してくることもあるのです。

【ニガクサに集っていたヒメアリ】

ニガクサ(苦草)シソ目/シソ科/ニガクサ属 花期/6月下旬~9月


セミ

 アブラゼミ(油蟬、鳴蜩、学名 Graptopsaltria nigrofuscata)は、カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目(同翅亜目)セミ科に分類されるセミの一種。褐色の不透明な翅をもつ大型のセミである。

 「アブラゼミ」という名前の由来は、翅が油紙を連想させるため名付けられたという説や、鳴き声が油を熱したときに撥ねる音に似ているため、「油蝉(アブラゼミ)」と名付けられた説などがある。 体長は 56-60mm で、クマゼミより少し小さくミンミンゼミと同程度である。頭部は胸部より幅が狭く、上から見ると頭部は丸っこい。体は黒褐色から紺色で、前胸の背中には大きな褐色の斑点が2つ並ぶ。セミの多くは透明の翅をもつが、アブラゼミの翅は前後とも不透明の褐色をしていて、世界でも珍しい翅全体が不透明のセミである。なお、この翅は羽化の際は不透明の白色をしている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 アブラゼミの寿命は、成虫になってから約一週間と言われています。これは、他のセミの寿命が約一か月という平均に比べて、かなり短いです。アブラゼミは、幼虫の時に地中で約三年間過ごしますが、成虫になってからはほとんど食べません。その代わりに、繁殖を優先するために、鳴き声を発してメスを呼び寄せます。しかし、この鳴き声はエネルギーを消耗するだけでなく、捕食者にも気づかれやすくなります。そのため、アブラゼミは他のセミよりも早く体力を失い、死んでしまうのです。


ダンゴムシ

 ダンゴムシはワラジムシ目(等脚目)の動物のうち、陸生で刺激を受けると体を丸める(団子のような体勢になる)習性を持つものを指す。一般に「ダンゴムシ」と呼ばれるものはオカダンゴムシである。 広範囲の土壌に生息して分解者の役割を担い、土壌形成上、一定の役割を果たしているものと考えられており、食性と生態から自然界の分解者という要素が強い。

 落ち葉を食べて、微生物が分解しやすい状態にするダンゴムシは土壌を豊かにする。しかし、落ち葉以外にも農作物の葉や茎(特に新芽)も食べたり、不快害虫としての側面も持ち、駆除の薬剤も販売されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「死骸ではなく脱皮後の脱け殻?」

 ダンゴムシの寿命は4年程度とされています。 ただ毎日同じ生活をしているわけではなく、短い寿命の間であっても冬眠を行います。 「湿度の高い場所」や「暗がり」がダンゴムシの快適な環境ですので、そのような場所に集団で丸まって冬眠を行います。ダンゴムシは卵を産む生き物です。 しかし卵をどこかに産み付けるのではなく、メスの腹部にある「保育嚢」で卵を抱えるように育てていく育児方法を取ります。産卵後、まだ卵のうちは腹部は黄色っぽく、カズノコのような盛り上がりが確認できます。 そして保育嚢に産卵後、時間が経つと卵は白く変化していきます。 ある程度の大きさになると、子どものダンゴムシが腹部の殻を食い破って外へ出てきます。このようにしてやっとこの世界に生まれてくるのです。 繁殖期にはこの保育嚢に卵が抱えられているため、腹部を見て白っぽいものがメスという判別方法もあります。 ダンゴムシは生まれてから1年以内に交尾し産卵することができるため、たとえ寿命が4年前後であっても、大量繁殖することができる生き物なのです。

青ちゃんの写真館

埼玉県川口市の荒川周辺を主な撮影地とし「野草」「昆虫」「野鳥」「風景」をテーマに、身の周りの自然の姿や現象をカメラに収めアップロードしています。

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