🍒山形さくらんぼ狩りツアー🍒

　6月19日(月)から20日(火)にかけて「山形VIP佐藤錦さくらんぼ狩りと米沢牛を食す2日間」という標題の1泊2日のツアーに参加してきました。短い行程ですが、ざっと振り返ってみました。

2023年6月19日（月）

【1日目】～～東京駅発11:00（東北新幹線つばさ135号）⇒　山形駅着13:44着～～ 

※ ①及び＜宿泊1⃣＞へはバスでの移動となります。

 ①JAさがえ西村山（VIP佐藤錦のさくらんぼ狩り60分） 

 ＝＝＝＝＜宿泊1⃣＞蔵王温泉「五感の湯 つるや」＝＝＝＝

ひと月ぶりの東京駅新幹線ホームです。11:00発のつばさ135号に乗車です。

新幹線ホームから丸の内北口のドームを撮りました。真後ろは丸の内ビルディングらしいです。

　写真の「Treasureland TOHOKU-JAPAN」のロゴマークは2016年頃から貼付し始めたとか。東北各地にある観光素材を宝物に見立て「宝ものがたくさんある土地」という意味の造語らしい。フェニックスをモチーフに作られたロゴマークで東北6県及び新潟県を象徴する自然等のイメージを関連づけ、フェニックスの尾の7色で表現しているとのことです。訪日外国人向けに東北観光の認知度向上を図ることが目的らしいですが、彼らに分かるのかなあ。まあ、それはそれとして・・・。

　山形新幹線は「べにばな国体夏季大会」を前にした1992年7月1日、約4年の工期を経て開業しました。事業費は630億円で、内訳は、地上357億円、車両273億円だったそうです。在来線に乗り入れるという「ミニ新幹線方式」で設計されているので「フル規格」と比べると、かなり安い予算で建設できたらしいです。開業時の車両はミニ新幹線用に新しく設計・製造された400系車両が投入されました。2007年からは現行のE3系車両が投入され始め、2010年4月18日のさよなら運転で400系は姿を消しました。そして最新の情報では2024年春から現在試運転中のE8系車両への置き換えが始まる予定になっているそうです。この変化の速さには考え深いものがあります。

上の写真は福島駅から山形新幹線に入って山形駅すぐ手前の上山市を走行時の写真で、田園風景の山の麓に超高層マンションが見えたので思わず写真に撮ってしまいました。程なく分かったことですが、知る人ぞ知る有名な物件らしく、名称を「スカイタワー41」と言うそうです。この物件は1999年（平成11年）に竣工し、各住戸が面積70～110平米のファミリー向け仕様で、分譲時の販売価格は2,000～4,000万円でした。しかし、この値段で売られた住戸は全体の1割もないとされ、数年後には半額程度で売り捌かれるようになったようです。安価になった物件は自動車で約20分程度の位置である山形市への通勤のほか、セカンドハウスや賃貸投資用などとして購入され、2005年（平成17年）に完売となったとのことです。本ツアーのバスガイドさんの話では最安値の価格は600万円とのことです。また別の話では、所在地一帯が都市計画区域として建築や開発に規制が掛かっているにもかかわらず、マンション敷地は細長い逆U字形の線引きで指定を免れており、これにはかつての山形県知事の関係者が土地を所有していたこととの関連も指摘されていたとか。この手の話は何処にでもありがちですが、全く人間というものは・・・。

JR山形駅で待っていたバスの中からの写真です。因みに昼食は新幹線の車内ですませました。東京駅「駅弁屋 祭」で買った「深川めし」でしたが、安定した美味しさで駅弁としてはお値段も手頃です。そしてバスは、山形の街をスルーしてさくらんぼ狩り（寒河江市）に向かいます。

　上の鈴生りのさくらんぼはナポレオンという品種です。園のご主人の話では「酸味が強いのでジャム用になります。」という話でした。

さて、お目当ての佐藤錦のさくらんぼ狩りの開始です。写真のようにぷっくりと膨らんで艶がよく、柔らかい肉質で上品な甘さが後を引きます。数は数えませんでしたが、30～40個くらい食べた感じです。種は足元に「ペッ。」で良いので、手も汚れず楽ちんです。

さくらんぼの木の下には写真の「ハコベ」や「オオイヌノフグリ」等が咲いていて、東北の初夏の感じが味わえて心和みます。

上・下の二枚の写真はさくらんぼのハウス？の外観です。鉄パイプを組み上げて天井はビニール張り、周囲はネットを張っただけの簡単なつくりになっていました。さくらんぼの実の濡れ防止と野鳥の食害を防げればという発想でしょうか。

　さくらんぼハウスの周辺を散策していると、割合に良く晴れているので、遠くの山々が見渡せました。上の写真は寒河江市の最高峰「葉山1,462m」です。山頂にある奥の院（葉山神社）は、平安時代から修験の山として知られ、かつては「出羽三山」のひとつだったそうです。

下の写真は出羽三山のひとつで「月山1,984m」です。山頂には月山神社【月読命を祀る。（ツクヨミ 、またはツキヨミ と読み日本神話に登場する神）】があり、多くの修験者や参拝者が訪れるそうです。両山とも見た目はなだらかな山容をしていますが、成層火山に分類されているそうです。浸食や爆発によってなだらかになったと考えられているようです。「葉山」は最後の噴火から300万年以上、「月山」」は30万年以上も経過しているそうで、昔の分類でいえば「死火山」に相当するようです。

さくらんぼ狩りと周辺の散策を終えて蔵王温泉「五感の湯つるや」に到着。部屋に入って荷を解き温泉に浸かった後、いよいよ夕食です。メニューは下記の通り。

2023年6月20日（火）

【2日目】 蔵王温泉発　⇒　蔵王エコーライン　※ ①②③④へはバスでの移動となります。

①蔵王のお釜

②高畑ワイナリー

③米沢城址・上杉神社

④米沢駅

～～米沢駅発17:41（東北新幹線つばさ154号）⇒　大宮駅着19:23着～～ 

2日目の朝食メニューです。なお写真は省略します。

朝食後の散策。

1.蔵王温泉から見た「早朝の朝日岳」の眺望

2.下の写真の川は「酢川」と言いますが、温泉と山水が混ざって暖かな流れとなり、どんどんと音を立てながら流れて行くことから「どんどんびき」と名が付いたそうです。また元々この滝があった所が温泉街の玄関口であったことで、湯治客が帰り際にもう一度振り返ることから「見返り滝」とも呼ばれていたとか。濛々と湯気をあげて流れてゆく様は、きっと人々の記憶に残ったことでしょう。

3.「薬師神社」への階段はかなりの急傾斜で、段数も多いです。

4.薬師神社です。

5.戻り路にニホンカモシカの親子に遭遇しました。実物を間近に見るのは初めてです。かなり大きいです。小さいが角があります。怖いので恐る恐る階段を下りて行きましたが、近づいてもなかなか逃げません。どうしようか迷っていると、子供の方が脇の笹薮の方に入って行きました。続いて母親らしい大きい方がいなくなりました。「ああ、よかった。」無事に階段を降りることができました。怖かった。

　宿泊した「五感の湯 つるや」は、蔵王バスターミナルすぐ前に建つ 自家源泉100%のかけ流しの温泉が自慢の宿です。また、四季折々の食材を活かした地元山形の郷土料理の和食膳は、バイキング方式と違って、ゆったりとした雰囲気の中でその土地の味覚を味わうことができて満足しました。

　二日目は、宿を9時30分に出発で、最初の目的地である「蔵王の御釜」に向かいます。

「御釜」のある蔵王連峰は山々の集まりの総称であり、蔵王山という単独峰があるわけではありません。蔵王連峰の中で、宮城県側の部分が「宮城蔵王」、山形県側の部分が「山形蔵王」とも呼ばれます。また、蔵王連峰を北蔵王、南蔵王の二つに分ける区分や、御釜などがある部分を中央蔵王として、その東西南北を東蔵王、西蔵王、南蔵王、北蔵王の五つに区分する見方もあそうです。下の写真が「御釜」ですが、1182年の噴火で生まれた火口に、湧き水や雪解け水、雨が溜まることでできた火口湖です。エメラルドグリーンの湖面が美しく、湖水は強酸性で生物は生息していません。 蔵王連峰の中央部にあり、季節や天候、日差しなどさまざまな条件によって表情を変えることから、別名「五色沼(ごしきぬま)」とも呼ばれています。

今日二番目の目的地「高畑ワイナリー」山形県東置賜郡高畠町にあります。このワイナリーは2013年の国際ワインコンクールで、スパークリング部門とロゼワイン部門の両方で金賞を受賞しているそうです。