「なぜ、ソメイヨシノにはさくらんぼが生らないのか?」って昔から思っていました。つい最近、とても親しい友人が「ソメイヨシノの花って受粉すると花の中心が赤くなって綺麗だね。」と言っていたのを聞いて、久しぶりに、この「さくらんぼ」のことを思い出しました。とりあえず『荒川運動公園桜堤』に桜(ソメイヨシノ)の赤い花を見に行くことにしました。
撮影日:2023年4月7日 14時38分 確かに花の中心が赤い。何故か妖艶?な色彩だ。
撮影日:2023年4月7日 14時43分 「ソメイヨシノの花後の花柄」
花びらが落ちた後の花柄のことを「桜蕊(サクラシベ)」と言います。俳句の世界では春の季語となっています。因みに「桜蘂」の名詞だけでは季語にならず「降る」を添えて詠むことになっているようです。まあ、うんちくですが。
【プレバト】では、 梅沢富美男さんが「桜蕊降る ハシビロコウ 瞬く」と詠んだそうです。
撮影日:2023年3月19日 「まだ咲き初めのソメイヨシノ」
咲き始めは花の中心が赤くない。極々薄い緑色ですかね。一番上の写真と見比べてみましょう。
で、「ソメイヨシノのさくらんぼ」の話ですが『ソメイヨシノは接ぎ木で増やされた同じ遺伝子を持つクローン桜なので、遺伝子型がどれも一緒のため実をつけることができません。』とのことです。これで長年の問題が解決しました。あっけない幕切れでした。
ところがところが
本当に偶然ですが。
ソメイヨシノの樹に着果しているのを見つけてしまった・・・。 エーッ! うそでしょ‼
撮影日:2023年4月7日 14時42分 「初めて見るソメイヨシノのさくらんぼ」
この樹のプレートに「ソメイヨシノ」って書いてあるのに。なぜ!?!?!?!
ソメイヨシノのさくらんぼ
さくらんぼができるはずがないソメイヨシノですが、近くにソメイヨシノ以外の桜の木があった場合、その桜の花粉と受粉してさくらんぼができることがあるそうです。川口市の荒川運動公園桜堤には、多品種の桜が隣り合って植樹されているので着果したのだと思われます。ただし、ソメイヨシノの実は毒はないようですが、小さくて渋みや苦みがあって、とても食用にはならないそうです。友人のひとことから長年心の中にあった疑問が解けて喜ばしい限りです。写真のさくらんぼが熟したらひと口味見してみるのもいいかもね。
2023年4月7日のその他の写真
「荒川の岸辺で漁をするアオサギ」
「浮間ゴルフ場内の水路に遊ぶカルガモ」
「荒川の土手を覆い尽くすスギナ」
いちめんのスギナ
いちめんのスギナ
いちめんのスギナ
老人のひとりごと
いちめんのスギナ 山村もみ爺 「風景 純銀もざいく」(山村暮鳥)を手本にしました。
「トウダイグサ」
「ヘビイチゴ」
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