特集🌞大沼国定公園で遭遇した大気現象🌞ほか

2022年6月7日の14時過ぎのことです。「ミステリーツアー（北海道編）」で大沼国定公園を観光中ふと空を見あげると、白く細い線がくっきりと弧を描いている光景が目に飛び込んで来ました。初めて見る光景なのでただただ眺めていましたが、集合時間までそれ程余裕がないので、取り合えずスマホのカメラで５枚ほど写真を撮り、集合場所へ向いました。旅行から戻りネットで調べて初めて「幻日環」だと分かりました。「幻日環」は大気中の氷の結晶に太陽光が反射して光の輪が現れる大気光学現象のことだそうです。上空の高い所に太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時に見ることができるとのこと。まさにこの日の空模様があてはまっていました。

撮影日：2022年6月7日　14:04　「大沼国定公園に出現した幻日環」

14時過ぎということで太陽の高度が高いこともあり、幻日環も画面の上方に写っています。

撮影日：2022年6月7日 14:04 「大沼国定公園に出現した幻日環」

上の写真では太陽の位置は左上の画面から外れた位置にあります。左上の隅に写っているのがハロまたは暈(かさ)といわれるもので、太陽を中心にぐるりと円を描いています。白く大きな弧を描いているのが「幻日環」です。下の図で位置関係を確認してみてください。

🌞幻日環と幻日とハロについての解説

「幻日環」は大気中の氷の結晶に太陽光が反射して光の輪が現れる大気光学現象のこと。「幻日環」の光の線は、天頂を中心点とした真円形となりますが、光輪全体が見えることは稀で、ほとんどの場合、輪の一部が太陽付近に弧として見られます。太陽の位置やその他条件により、大きさや明るさなどが変化し様々な形態で現れます。また、太陽と同じ高さの並んだ位置に現れる光のスポットのことを「幻日」といい、太陽を囲むように半径22度の円として見られる光の輪を「ハロまたは暈(かさ)」といいますが、これらの大気光学現象も空の上層部に広がる氷の結晶により起こります。そのため「幻日環」は両者と共に現れることが多いです。東京近辺では「ハロ」は1年間に60回ほど見えるとされていますが「幻日環」は数回しか見られないそうです。

撮影日：2022年6月7日　14:06　「大沼国定公園に出現した幻日環」

直接太陽を撮影してカメラを傷めるのが怖いので秒殺で撮った「太陽の写真」です。太陽を中心に円を描く「ハロ（薄く色がついています。）」が分かります。「幻日環」も太陽に薄っすらと繋がっているのが分かります。

撮影日：2022年6月7日　14:06　「大沼国定公園に出現した幻日環（パノラマ撮影で）」

「幻日環」が太陽の中心付近を通って真っすぐ伸びている様子が分かります。

⛅変わり雲について⛅

特集の「大気現象」だけでは寂しいので、今年見かけたいくつかの「変わり雲」を掲載します。

撮影日：2022年3月14日 16:26 「しっかり見ると麒麟雲？」

ふと見上げると、たてがみをなびかせた「天翔ける麒麟」（キリンビールのマーク）のようにも見える雲です。私だけ？　この形は１分と持たずに崩れて行きました。

撮影日：2022年5月27日 17:31 「西の空に出現した火の鳥orフェニックス？」

手塚治虫の「火の鳥」を思い浮かべてしまいました。鳥の頭部に相当するところを後ろから太陽が照らしている感じで、地上に向かって舞い降りて来るようにも見えます。夕日で赤く染まっていればまだしも、少し無理があるかも。そしてこの形も見る間に崩れて行ってしまいました。

撮影日：2022年9月1日 16:55 「豪雨の前兆アーチ雲出現①」

「アーチ雲」は発達した積乱雲のそばにできるアーチ状の雲です。「ロール雲」「棚雲」などとも言うこともあるそうです。不気味な見た目どおり危険な気象現象を引き起こす雲で、この雲が近づいてきた場合は、突風や落雷、豪雨や降雹などに警戒が必要です。

撮影日：2022年9月1日 16:55 「豪雨の前兆アーチ雲出現②」

撮影日：2022年9月1日 16:55 「豪雨の前兆アーチ雲出現③」

撮影日：2022年9月1日 16:56 「豪雨の前兆アーチ雲出現（パノラマ撮影）」

念のためパノラマ撮影もしておきました。この後少ししてかなりの大雨となりましたが、災害が起こる程ではなくて良かったです。こんな不気味な雲、初めて見ました。

撮影日：2022年9月16日 16:24 「東の空低くＵＦＯ雲が現る！」

気が付くと何とも不思議な形をした雲が浮かんでいました。どうすればこのような形ができるのか最初から見ていたかったです。

🌸オマケの二枚🌸

撮影日：2022年11月12日 15:47 「11月12日に咲いていたヒガンザクラ」

撮影日：2022年11月25日 14:53 「11月25日に咲いていたヒガンザクラ（全体）」

11月12日のこと、川口市荒川運動公園桜堤の前を通ったところ、ポツリポツリと桜が咲いている木が二本ありました。木に取付けてあるプレートを見ると「ヒガンザクラ」となっていました。荒川桜堤にある桜の中で咲いているのはこの隣あった二本だけだったので、言葉は悪いですがこれは「狂い咲き」ですよね。ヒガンザクラは冬の寒さが少しやわらいでくる 3月中旬頃からソメイヨシノなどの桜に 先がけて咲く花だそうです。11月25日に再び荒川桜堤を通りましたが、何と桜はまだ咲き続けていました。せっかくなので木全体の写真も撮っておきました。

❀編集後記❀

今年、旅先の大沼国定公園で偶然目撃した「幻日環」。春先の3月から9月にかけて出現した「変わり雲」。さらには「狂い咲きのヒガンザクラ」との出会い。そのどれもが手元にiPhoneを携行していたお陰で記録に残すことができました。この他にも鳥や猫や虫や野草との出会いの際にも有効に活用することができました。上記以外で被写体としての人間にも興味はあるのですが、昨今の様々な情勢や制約に鑑み、身内や友人以外は撮影の対象外としております。残念なことではありますがリスク回避ということで。

さて、今年撮り溜めた写真データを順次整理している所ですが、まとまったものからその都度、記事にして行きたいと思っている所ですが、なかなか思うに任せません。ではまた。