🐦‍⬛🦆荒川の野鳥（冬季編）🐦🕊️

　荒川の野鳥（冬季編）と題して渡り鳥（冬鳥、旅鳥）だけでなく、留鳥もふくめて気になった野鳥を投稿してみました。

🔷イソシギ

　イソシギ（磯鷸、Actitis hypoleucos）は、チドリ目シギ科に分類される鳥。全長20cm。翼長29cm。翼開張38-41cm。上面は灰褐色で覆われ、羽毛の軸に沿った斑紋（軸斑）は黒い。下面は白い羽毛で覆われ、胸部側面に羽角にかけて白い部分が切れこむ。主に河川、湖沼、水田などに生息する。食性は動物食で、主にユスリカやトンボ、ハエなどの昆虫を食べるが、魚類、甲殻類、軟体動物も食べる。

　 日本では九州以北に周年生息する留鳥であるが、本州中部地方以北では冬季になると越冬のため南下する夏鳥である。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月18日　「夕刻の荒川の干潟で採餌するイソシギ」

　イソシギは、映画『いそしぎ』の中でヒロインに保護される幼鳥の種名です。関東地方南部では留鳥なので通年見られますが、冬季は単独行動が多く見られるので撮影し易いと思います。

🔷ムナグロ

　ムナグロ（胸黒、英名Pacific Golden Plover、学名：Pluvialis fulva）は、チドリ目チドリ科に分類される鳥類の一種である。全長は約24 cm、翼開長は約60 cm、雌雄同色。成鳥夏羽は、顔から腹までの下部分が黒く、その上部に白い縁取りがある。背面は黄褐色と黒褐色の斑模様になっている。成鳥冬羽は、体下面が淡黄褐色で腹部が褐色がかった白色である。嘴は黒色。足は灰色みをおびた黒色である。

　シベリアとアラスカ西部のツンドラで繁殖し、冬季は東南アジアやオーストラリア、インド、アフリカ東部などへの渡りをおこない越冬する。日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来する。本州の中部以南の地域では、越冬する個体もある。南西諸島や小笠原諸島では、普通に越冬している。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月4日　「荒川河川敷に現れたムナグロ？」

　荒川周辺の野鳥を観察するようになって3年になりますが、初めて出会いました。ハトと同程度かやや小さく感じられます。足が長いので一見「シギ科の鳥では」と思いましたが、くちばしが短めです。調べてみるとチドリ科ムナグロ属の鳥のようです。黒目がちの優しそうな眼が印象的です。旅鳥に分類されるので、渡りの途中に一休み的に立ち寄ったという感じでしょうか。来年も来てほしいものです。

　ムナグロは4～5ｍの距離を保っていれば逃げることがないので、撮りやすい鳥の部類に入ります。下の写真は子供たちが土手を駆け登って来たのに驚いて飛び立ちました。

🔷カワラヒワ

　カワラヒワ（河原鶸、学名：Chloris sinica）はスズメ目アトリ科に分類される鳥類の一種である。英名 "Oriental Greenfinch" は東洋にいる緑色のアトリ類の意味。種小名sinicaは支那（中国）の意味である。体長は約 14cm 、翼開長約24cmでスズメと同大かやや小さい。全体的に黄褐色で太い嘴と翼に混じる黄色が特徴的である。日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥。低山から低地にかけての森林に広く生息する。近年は、都市部の市街地の公園や川原などでも観察される。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月20日　「河川敷の木の枝でさえずっていたカワラヒワ」

　集団で行動する期間の方が長いようで、群れを作っている時の方が警戒心が強いように感じます。体色はオリーブ色がかった褐色で、翼を広げたときの黒と黄色がきれいな鳥です。スズメよりも小さく警戒心も強いので撮影しにくい鳥だと思います。

　画面右上に寄ってしまいピントも甘いですが、翼を広げた時の様子がわかる写真です。

🔷アオジ

　アオジ（青鵐、蒿鵐、蒿雀、Emberiza spodocephala）は、スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類。上面は褐色の羽毛で覆われ、黒い縦縞が入る。下面が黄色い羽毛で覆われ、喉が黄色い。オスの成鳥は頭部は緑がかった暗灰色で覆われ、目と嘴の周りが黒い。和名のアオは緑も含めた古い意味での青の意でオスの色彩に由来する。青色の鳥類の和名にはオオルリ、ルリビタキなどのように瑠璃色が用いられている。日本では亜種アオジが北海道や本州中部以北で繁殖し、中部以西で越冬する。また少数ながら基亜種が越冬（冬鳥）や渡りの途中（旅鳥）のため、主に本州の日本海側や九州に飛来する。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月18日　「突然あらわれたアオジ」

　荒川の川沿いの道を歩いていると、突然3～4ｍ先の木の枝に一羽の小鳥が止まりました。慌ててシャッターを切りましたが直ぐに飛び去ってしまいました。どうにか判別できる二枚を掲載します。スズメに似ていますが、夕日を受けているせいもあってか黄緑色がかった体色をしています。冬鳥または旅鳥として来ていると思われますが中途半端な写真なので、冬のうちにもう一度会いたいものです。

撮影日：2025年2月28日　「藪の中でじっとするアオジ」

十日ぶりの再会ですが、やはり思い通りの写真は撮れません。前回に比べて体色が褐色系です。

🔷タヒバリ

　タヒバリ（田雲雀、田鷚、学名:Anthus spinoletta）は、スズメ目セキレイ科に分類される鳥類の一種である。体長約16cm。冬羽は頭部から背中までの上面が灰褐色で、翼と尾は黒褐色。喉から体下面は黄白色。眉斑とアイリングは淡色。夏羽は、眉斑と体の下面が橙色がかってくる。また、体の上面は灰色が強くなる。

　ユーラシア大陸東部の亜寒帯地方やサハリン、千島列島、アラスカ、北アメリカのツンドラ地帯等で繁殖し、冬季は北アメリカ南部、朝鮮半島、日本に渡り越冬する。日本では冬鳥として本州以南に普通に渡来する。北海道では春秋の渡りの時期に通過する旅鳥である。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月4日　「手毬のような真ん丸タヒバリ」

　今年初めて見た鳥です。越冬地では群で生活するようで、警戒心が強く10ｍ以内に近づくのが難しいです。寒さのせいか羽毛をふくらませて手毬のように丸くなっていて可愛いですね。ヒバリに容姿が似ていて、湿地・水田（刈跡）などでよく見られることからタヒバリと名がついていますが、セキレイの仲間です。

🔷カワラバト

　カワラバト（河原鳩、学名: Columba livia）は、ハト科カワラバト属に属する鳥類の一種である。本来ヨーロッパ、中央アジア、北アフリカなどの乾燥地帯に生息する鳥だったが、人に馴れやすいため家禽化され、食用や伝令用として利用されたほか、愛玩用の品種も多数作られた。カワラバトは日本ではかつて狩猟対象だったが、伝書鳩を撃ってしまう危険性がある等の理由から、本種はその対象から外された経緯がある（飼鳥を射殺すると動物愛護法に触れる）。なお、日本でカワラバトの次によく見かけるキジバトは現在でも狩猟対象である。飼育管理されたものをイエバト、イエバトが野生化したものをドバトと呼ぶ場合があるが、いずれも種としては同一である。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月13日　「土手に座っていたら近づいてきたカワラバト」

　土手の斜面でムナグロを撮影中にこちらに近づいてきたカワラバト。駅周辺で生活しているハトに比べて健康的で色艶がいいです。食べ物をねだりに来たようですが、期待はずれでがっかりしてました。

🔷アカハラ

　アカハラ（赤腹、Turdus chrysolaus）は、スズメ目ツグミ科ツグミ属に分類される鳥。古くは、茶鶫（チャジナイ）と呼ばれていた。全長23.5 - 24cm。胸部から腹部側面にかけてオレンジ色の羽毛で覆われ、和名の由来になっている。腹部中央部から尾羽基部の下面（下尾筒）にかけて白い羽毛で覆われる。頭部は暗褐色の羽毛で覆われ、顔や喉は黒ずむ。上嘴の色彩は黒く、下嘴の色彩は黄色みを帯びたオレンジ色。後肢の色彩は黄色みを帯びたオレンジ色。

　中華人民共和国南部、台湾、日本、フィリピン北部 夏季に日本で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部や日本、フィリピン北部へ南下し越冬する。日本では繁殖のため本州中部以北に飛来（夏鳥）し、冬季になると本州中部以西で越冬（冬鳥）する。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月13日　「川岸の小枝に一瞬とまったアカハラ？」

　ウィキペディアの分布説明は分かりづらいですが、日本では本州の高原地域や北海道の山林などで繁殖しているようで、冬になると暖かい地方の平地へ移動します。また一部は海外から渡ってくることも確認されているようです。

　川沿いの道を歩いていると「ツグミ」ほどの鳥が突然茂みから現れて、すぐに消え去ってしまいました。たまたまピントが合った写真が撮れてラッキーでした。背面からの写真で腹部の側面が赤っぽいので「アカハラ」」なのかな？と思っています。

🔷メジロ

　メジロ（目白・繍眼児　Zosterops japonicus）は、スズメ目メジロ科メジロ属に分類される鳥類。インドネシア、日本、大韓民国、フィリピン、東ティモール。ハワイ諸島にも分布するが、これは日本から害虫駆除のため移入されたものである。近年、外来種である本種が在来生態系へ影響を及ぼしていると言われる。全長約12 cmで、スズメよりも小さい。翼開長は約18 cm。緑がかった背と暗褐色の羽を持ち、雌雄同色。目の周囲の白色部（アイリング）が、和名の由来になっている。漢字表記の繍眼児は漢語に由来し、目の周囲に刺繍されたような羽毛がある児（小さいもの）の意とする説もある。室町時代からメジロの名で知られている。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月12日　「近くの民家の梅の木に来ていたメジロ」

　自宅近くのお宅の庭さきの満開の梅の花に来ていたメジロです。日陰になっていたせいか薄暗い感じになってしまいました。花の蜜を目当てに来ているメジロは特に警戒心がゆるいので、かなり近づくことが出来ます。この日は1～1.5ｍの距離からの撮影でした。

🔷セグロカモメ

　セグロカモメ (背黒鴎, 学名：Larus vegae) は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。全長約60センチメートル。雌雄同色。背中と翼上面は明るい灰色で、頭部、首、腹、尾は白い。外側初列風切羽が黒く、先端に白斑がある。冬羽では後頭部から頸にかけて褐色の小斑がでる。くちばしは黄色く、下くちばしの先端近くに1つだけ赤い斑点がある。虹彩は黄色で、眼瞼（がんけん）は赤色。脚は薄いピンク。

　主に北東アジアで繁殖し北方に生息する個体は冬には南にわたり越冬する。 日本では冬鳥として渡来し、最も普通にみられる大型カモメ類。海岸や河口、内陸の湖沼に生息する。海が荒れる日には河口から大きな河川に移動したりする。コロニーで繁殖。しばしば大群をつくる。枯草や海藻で巣を作り、2～3個の卵を産む。抱卵日数は24～28日で、雌雄交代で抱卵する。雑食性で、英名の由来にもなっているニシン（ヘリング、Herring）などの魚類や昆虫、動物の死骸等を食べる。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　撮影日：2025年2月26日　「狙いを定めて飛び込むセグロカモメ」

　川岸からかなり離れたところで割と大きな鳥が、なにやらバタバタと踊っている？のが見えました。どうやらカモメの類らしいです。漁の真っ最中のようですが、珍しい光景なので撮っておきました。

🔷ジョウビタキ

　ジョウビタキ（尉鶲、常鶲、尉火焚、学名：Phoenicurus auroreus）は、スズメ目・ヒタキ科に分類される小鳥。日本では冬によく見られる渡り鳥である。主に冬鳥として全国に渡来するが、近年では国内での繁殖が拡大している。韓国では留鳥。

　体長は13.5-15.5 cm、体重13-20 g。スズメよりわずかに小さい。オスは頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴である。メスは頭が淡褐色でオスとは簡単に見分けられる。胸から腹、尾にかけてはオスメスとも橙色をしている。翼は黒褐色だが中ほどに白くて細長い斑点があり、ここで近縁種と区別することができる。

　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

撮影日：2025年2月5日　「ジョウビタキの背面の色模様」

　この鳥も急に現れて、忽ちどこへやら飛んで行ってしまいました。背中しか撮れませんでした。一年ぶりの再会ですが変わった色柄の小鳥です。一年前の写真と併せて掲載します。派手なオレンジ系の体色と、銀色に見える頭の色（オスだけ）が印象的です。

撮影日：2024年3月22日　「撮影者を警戒するジョウビタキ」

とりあえず終わり