特集🌕2022年12月8日の「月と火星の接近」🌕

「2022年12月8日にあったこと」と題して特集を組んでみました。

国立天文台によると、12月8日は「衝(しょう)」を迎えて最も明るく輝く火星が、満月に寄り添う姿が観測できるということでした。先月の「皆既月食」のように派手な事象ではありませんが、当日の8日は朝から空が晴れ上がっていたので、この「月と火星の接近」の写真撮影に挑戦してみることにしました。

国立天文台情報では、12月8日の月の出現時間は16時19分、火星の出現時間は16時10分。火星は12月1日に地球に最接近していますが、最も明るく輝くのは火星が「衝」に入ったタイミングだというお話しです。「衝」とは太陽系の天体が地球から見たとき太陽と正反対になる瞬間のことを言います。今回、火星の明るさは最接近時がマイナス1.9等だったのが「衝」付近ではマイナス2.0等になるそうです。そして満月と火星が最も近づくのは12月8日の正午過ぎなので日本からは観測できません。日本で最も近づいて見えるのは8日の夕方の月の出直後です。その後、月と火星は空へ登りながら少しずつ離れて行きます。

撮影日時:2022年12月8日(木) 16:38「①川口市の高層ビル群に姿を現した月」 

満月の出現場所が分からなかったので、ポジション探しに時間がかかってしまいました。上の写真でも火星は写っています。満月の右斜め上で右隣のビルの少し上の位置なります。

撮影日時:2022年12月8日(木) 16:39「②川口市の高層ビル群に姿を現した月」

地球の大気の関係で、地平線近くでは月の色が黄色味がかって見えます。

撮影日時:2022年12月8日(木) 16:43「③川口市の高層ビル群の間を昇り行く月」

上の③の写真以降は火星は白っぽい点として認識できます。(月から右斜め上45°の方向で月の直径の約4.5個分位の位置に見えます。

撮影日時:2022年12月8日(木) 16:45「④川口市の高層ビル群の間を昇り行く月」

撮影日時:2022年12月8日(木) 16:50「⑤満月と火星の接近」

⑤では火星が大分わかりやすくなって来ました。火星には「赤い惑星」と言う別名があります。これは、惑星表面に存在する酸化鉄の影響で、独特の赤みを帯びた外観になっているからです。この写真からもその特徴がうかがえます。

撮影日時:2022年12月8日(木) 18:50「⑥「衝」少し後の火星」 露出時間 約1秒

試しに、火星を単体で撮ってみました。少々露出オーバー気味で撮影されているので「ぎょしゃ座」か「おうし座」の2等星くらいの恒星が二つほど写り込んでいます。またシャッターの露出時間1秒の間にも火星は少しづつ動いているので、形が真円ではなく楕円気味になっています。

撮影日時:2022年12月8日(木) 18:44「⑦「衝」少し後の火星」 露出時間 約5秒

星が動いている(地球が自転している)ことが分かるのが⑦の写真です。約5秒の間に火星は繭玉のようになり、暗い星は白い線になって写っています。

撮影日時:2022年12月8日(木) 18:53「⑧普通に満月」

⑧は適正露出に近い感じで撮れた満月の写真です。


おまけ(その1)

各月ごとの満月の名称

よくテレビのお天気情報や色々な情報番組などで「今月の満月は〇〇〇ムーンと言います。」などと紹介されていることがあります。因みに12月の満月はアメリカの農事暦で「コールドムーン」と呼ばれるそうです。これはアメリカの先住民が季節を把握するために、各月に見られる満月に動物や植物、季節のイベントなどを名付けて呼んでいたものが今に残っているためで、主に英語圏の国(もしかしてアメリカだけ?)で使っているようです。月と火星の話だけでは内容が薄いのでおまけの情報ということで・・・。


おまけ(その2)

12月8日木曜日の富士山

朝から雲ひとつない好天に恵まれたので、久しぶりに午前中に富士山を撮りに出かけました。

撮影日時:2022年12月8日(木) 10:32 「川口市荒川三領門付近からの富士山」午前の部

撮影日時:2022年12月8日(木) 16:16 「川口市荒川三領門からの富士山」午後の部


❀編集後記❀

火星という言葉を聞くと何故かSF的なイメージが浮かんで来てしまいます。ご存じのように火星は太陽系の第四惑星で、わが地球のお隣の星になります。もし何かの原因で地球環境が人類の住めないような状況に陥った時、移住先の第一候補は「火星」になるでしょう。とは言っても現在の技術では火星探査機で往路の時間だけでも250日かかるとのことです。それ以前に食料、水、空気の問題を解決しなければなりません。それより何より地球の環境と平和を守ることが先でしょうねぇ!!!!

天体写真に挑戦するのはニ回目になりますが、月なら望遠レンズである程度は何とかなりますが、惑星となるとそれなりの機材が必要になります。少なくとも赤道儀付きの天体望遠鏡が欲しいところです。いまさらそんな気も起らないので、このくらいの写真で我慢と言ったところです。次回は整理の出来ていない「野草の花」を何とかまとめたいと思っています。ではまた。


青ちゃんの写真館

埼玉県川口市の荒川周辺を主な撮影地とし「野草」「昆虫」「野鳥」「風景」をテーマに、身の周りの自然の姿や現象をカメラに収めアップロードしています。

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